
各地の海外に生物の死骸と思われる謎の肉の塊が打ち上げられていることが報告されています。
この肉の塊のことを【グロブスター(グロテスク・ブロブ・モンスターの略)】もしくは【ブロブ】と呼びます。
1800年後半に発見され始め、数年ごとに様々な形状のグロブスターが発見されています。
その大きさも大小さまざまであり四肢がなく、全身毛に覆われているもの、ゼリーのようにプルンプルンな状態のもの、全体に硬直しているもの、腐敗が進行しているもの、ヒレ・もしくはエラのような部位があるもの、など様々な状態で発見されています。
通常、生物の死骸が発見されればどの生物かは特定がある程度可能なはずですが、このグロブスターには生物の特徴(内臓、骨格、四肢)が全く見当たらないのが特徴です。発見後の詳しい調査もされておらず、生物学者の間では、ウバザメやクジラの死骸、もしくはその一部が腐敗して脂肪のみが漂着したという説を有力視しています。
しかしながらウバザメやクジラに毛が生えているのか?などという特徴を照らし合わせてみると、必ずしも一致しているわけではなく、あくまで仮説であり、その正体は突き止められていません。
また、腐敗を強調する仮説が多いようですが、通常腐敗していればそれなりの臭いを発し、一般の人なら近寄りがたいはずです。実際には、一般人が間近まで接近し、触れてみたり、棒でツンツンしてみたり、テレビクルーが間近でレポートしてみたりと、腐敗した物体にしては異質なものであると言えます。
UMAとは違い、そのものが発見されているため、明らかに現存している生物の死骸、もしくは死骸の一部であることは確かであり、この肉の塊の大きさを上回る何者かが海には存在している、ということになります。
年代ごとにいくつかの発見例を挙げてみると・・・
・1896年、アメリカ・フロリダ半島沿岸で、太い触手のようなものが生えた巨大な肉塊が発見される。
・1960年、オーストラリア・タスマニア島海岸で、長さ6メートル、幅5メートルほどの巨大な肉塊が発見される。この死骸には口らしい部位に軟らかい牙のような突起や、背骨、ヒレのようなもの、白い毛などが確認された。
・1968年、ニュージーランドで長さ9メートルの巨大な肉塊が発見される。
・1988年、バミューダ島で腕のようなものを広げた星型の繊維質の肉塊が発見される。
・1996年、アメリカ・マサチューセッツで、肉塊が発見される。
・1997年、再びオーストラリア・タスマニア島海岸で、長さ4メートル、幅2メートルほどの肉塊が発見される。この死骸には、ヒレのようなものや毛などが確認された。
・2001年、カナダ・ニューファンドランド島で、肉塊が発見される。
・2003年、南米チリで長さ12メートルほどの灰色の肉塊が発見される。調査の結果無脊椎動物もしくは、鯨などの肉片ではないかと推測された。
・2004年、ニュージーランドの海岸で、長さ2.5メートル、幅1メートルほどのゼリーのような触感がする肉塊が発見された。


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巨大な頭部のみが漂着
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